フレームショップオオニシ　デリカＤ５　ホイールアライメント

ホイールアライメント　調整例

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2020年2月25日　デリカＤ５

5年前に右側フロントをもらい事故に遭い、保険で直したのですが真っ直ぐ走らないとの依頼です。
当然、保険の適用はとっくに過ぎているので実費での修理です。しかし、5年間もよく辛抱をして乗っておられたのもです。

画像は右側ロアアーム先端のボールジョィントです。
左側にあわせたコンペア－ジで右を測ると約10ｍｍ短いのが分かる。明らかにロアアームが変形をし、後退している。

ホイールアライメントサービスは3階建てのサービスです。1階部分であるロアアームの位置関係に左右差があるといくら高額なテスターで測っても100％直りませんし真っ直ぐ走りません。

ここで肝心なことは、ロアアームはメンバーに付いています。
メンバーまで衝撃が波及しているとメンバーの交換も必要になってきます。
メンバーはフレームに付いています。仮にフレームまで衝撃が波及しているとフレーム修正の必要があります。
この見極めは徹底した計測で判断をしなくてはなりません。これができるのはボディショップしか無いと思います。

デリカＤ５。右フロントサスペンション。

測定の結果、ロアアームのみの損傷と判断した。

ロアアームを取り外したところ。

新品ロアアームに交換後、数ミリの微調整はメンバーのボルトクリアランスを利用したクレードル調整で完璧な1階部分を作る。

3階部分の損傷は大事故でない限り殆どないので計測は省略します。
残るは2階部分をアライメントテスターで測定するのだが今回はナックルやダンパーは取り替えていない。予算の都合なのですが、必ず衝撃は受けています。
その場合キャンバ角に左右差が出るはずです。
予め左右差を覚悟してキャンバボルトを偏心カムの物にして調整ができるようにしておきます。